私の初めてのエレキギターはYAMAHA SG-800です。歳を重ねる中でギターを何本も買い求めましたが、手に取るのは結局このSG-800でした。
YAMAHA SG-800はとにかく弾きやすかった。ネックのちょうどいい太さと厚みといい、体にぴたっとフィットするコンターといい、少々重たいのですが(YAMAHA SF-3000はとても軽くて弾きやすかった!)、これとて重厚さと品格を感じて好ましいものでした。
しかし35年以上も弾いていると大切にしていてもいろいろとへたってきます。ボリュームポットがだめになったり、ナットが取れてしまったり。当然ですがフレットもぐっと減ってしまい、摺り合わせの段階を超えてしまいました。リペアするのもお金がかかるので「ギター断捨離祭」を実行していたときにSG-800も手放してしまいました。その後はGibsin ES-335を経て、Gibson LesPaul Standard DCがメインギターになりました。
Gibsonのギターは音色がいい。YAMAHAに比べるととても太いし甘いしで実に私の好みです。しかしSGに慣れている私にとっては、コンターがないのが非常に残念なポイント。どうしても体にしっくりと馴染まないのです。Gibsonを味わう一方でYAMAHA SGにも未練たらたらでしたので、オークションやフリマサイトでSGの出物をチェックする毎日でした。
ある日、条件に叶う優良品のSG-1000がフリマサイトに出品されました。大慌てで購入手続きをしましたが、アプリをうまく操作できません。わたわたしているうちに次の購入希望者も現れたので、断腸の思いでキャンセルすることにしました。悔しい。
数日後、ほぼ同じ条件(値段は少々高かった)のSG-1000が別の方から出品されました。今度は手続きがうまくでき、無事に入手することになりました。
嫁いできたSG-1000は、年式からすればとてもキレイな個体をしています。ボディ裏の傷も少なく、ゴールドパーツもくすんでいません。アンプで鳴らすと、Gibsonよりも堅く締まった音。SG-800で慣れ親しんだ音です。エフェクターを通すと、うん、高中っぽい。下手の横好きですが、高中フレーズを奏でるのは本当に楽しい。
本当はSG-2000の優良品を手に入れたいのですが、中古価格高騰中につき予算オーバー。お値打ちな出物は期待できないので(相場はもう下がりそうもない)、改めての入手は困難でしょう。