先日、レーザーディスク(!)をダビングしていたところ、冒頭で二度映像が飛んでしまいました。もう一台のパイオニアのレーザーディスク・プレーヤーで確認しようと思って電源を落としましたが、肝心のディスクを抜き忘れておりました。再び電源を入れると「パチン」と音を立てて起動不能に。
ソニーのMDP-A1という両面再生ができる優秀な機種でしたが、20年以上の酷使の末、とうとう故障してしまいました。
取説が手元になかったので、ネットで再起動の方策を調べましたが、有益な情報は見つかりません。スイッチを入れるとディスプレイが一瞬点灯するので、コンデンサーがダメになってしまったのでしょう。
仕方がないので、ネジを外してカバーを取り外しました。トレイを駆動させる大きなギアには損傷がないようです。小刻みにギアを動かしつつ、飲み込み口のカバーを引きずり落とすことで、無事にディスクは救出できました。
さてジャンク品になってしまったMDP-A1は、私が初めて購入したレーザーディスク・プレーヤーでした。
釧路に住んでいたときに、『快獣ブースカ』のレーザーディスクが発売されるというので、碌な調査もしないで近所のダイエーで取り敢えず購入したのです。
ところがこのプレーヤーにはソニータイマーが搭載されておらず、軽くて使い勝手が良いのでメインプレーヤーとして永年愛用しておりました。最近は流石にしまいこんでいたのですが、未DVD化のディスクをデジタル化しようと思い立ったらこのザマです。
もう一台のパイオニアのDVL-919は、画質は明らかに良いのですが筐体が大きいのでサブとして使用していました。ところが事情が変わりました。今度はこのDVL-919がメイン機で、どこかでサブ機を見つけなければなりません。
調べてみると、メンテナンスを施し駆動ベルトまで交換しているレーザーディスクが、比較的廉価でまだ売っているのですね。なんとか軍資金を調達して入手したいと思っています。
そこまでレーザーディスクにこだわる理由は、『ブースカ』だけではなく、『仮面の忍者赤影』や『ジャイアントロボ』などのセットがあるからなのです。東宝特撮映画群も大映の大魔神や妖怪物も眠っています。
CGだらけの新しい映画はもういいです。職人技に溢れた古典的な特撮映画をじっくりと愉しみたい。