妻のSHARPのスマホの調子が悪いので、私の病院帰りにdocomoに立ち寄った。
店員さんとあれこれ話を煮詰めると、修理して使い続けるよりも包括的には安上がりになるというのでGalaxyの新製品を購入することになった。
私のXPERIAは3年以上使っているが、バッテリーの保ちが悪くなってきた以外は問題がない。ところが店員さんの診断によると、本体が微妙に膨らんで歪んでおり、発熱も通常以上であるらしい。
突然爆発炎上はないと思うが、危険が事前に判っている代物を敢えて携行するほど愚かではない。
ところがSONYの新製品には購入意欲が沸かず、妻が購入するGalaxyが一番魅力的であった。しかしROK製品を積極的に購入する気持ちが私にはない。さてどうしたものかと思案していると、補償制度を利用して同機種と交換するという手があると店員さんが言う。妻のスマホの下取りと累積しているポイントで代金はほぼかからないらしい。
一晩考えて、そのアイデアに乗った。
データの移植は楽な方法があるのだが、敢えて面倒な手段を行った。これを機にスマホの構造を理解しようと考えたのだ。
申込みをしたら二日ほどで家に届いた。恐ろしいまでの迅速さだ。
スマホにはまるっきり興味がなく、不調にさせると面倒なので、今まではほぼそのままで使っていた。今回は同じものが二台あるので実験し放題である。「ファイルマネージャー+」を使って、削除しても大丈夫なフォルダや具合の悪いファイルを検証しながら分析してみた。
なるほど、これは既にゴミでしかない画像データだの、SDカードに移しても読み込めないログデータだのと知識的な実りは多かった。
メールはサーバーに残しっぱなしの設定なので、簡単に復元できた。FacebookやInstagramはおろかLINEすらしていないので連絡帳の移植も簡単だった。
写真のデータはMicroSDカードに保存するようにしてある。アダプターをつけてコンピュータに一時退避させた。
積極的な対策を講じたことで、以前と同じような使い勝手でありながらもメインストレージはかなりスリムになった。
スリムになったおかげで、YahooやGoogleなどのクラウドデータを全てダウンロードすることができた。クラウドの跡地はきれいさっぱりとデータ消去した。
MicroSDも64GBから128GBに倍増させた。これで新たな気持ちで快適なガジェットライフが楽しめると思ったが、酒を飲みながら作業をしていたのが悪かった。
取り返しのつかない下手を打ってしまったのだ。