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高中正義氏が昨秋に行ったコンサート・ライブがDVDで発売されました。万歳!

高中氏は、この数年札幌でもコンサートを開いており、必ず聴きに行っています。そして来場の記憶を忘れないためにもDVDを買い続けています。

コンサート当日に気になっていた(ワイヤレス)ギターのキンキン音も修正されており(いや、日比谷では改善されていたのかな?)、SGの甘い音色が堪能できます。プレイ自体も緊張感が続いており、近年のビデオでは白眉の類いに入るのは間違いありません。

仕事から帰宅し、届いていたDVDをすぐさま開封して夕飯のお供に鑑賞したのですが、お酒の力もあって涙ぐんでしまうほどの魂の高ぶりを味わいました。

Amazonのレビューでは、辛口の批評が多い高中氏のビデオですが、このビデオには不満の一齣を飲み込んでいただきたい。

確かに見た目は歳を重ねたなぁと感じますが、プレイは枯れることなく素晴らしいものです。
いたずらに速弾きを売りにしなかったのも正解でした。
マンネリのセットリストと言われながらも、いつもと変わらずにメロディアスで味わい深いプレイを披露してくれる高中正義氏に、畏敬の念を抱かずにはいられません。

大学生の頃、高中氏の楽曲をあまりにも聴き続け、コピーに励んでいたために、高中氏以外の楽曲を弾いても「高中」っぽい音になってしまいました。愛用していたギターが、高中氏と同じくYAMAHAのSGだったことも無関係ではありません。
当時はそれが気恥ずかしくて、高中氏のフレーズを弾くことを控えておりました。自分のサウンドを目指していたのです。若かったのですね〜。

今にして思えば、私のギターサウンドなんて価値の欠片もありませんので、あのままニセ高中サウンドに精進していたほうが幸福だったなぁと思っています。

高中氏は今年も来札してくれます。コンサートのチケットも手に入れました。今年こそ恥ずかしがらずに、歌舞伎の大向うよろしく「タカナカー」と声を張り上げたいと思っています。