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Amazonに功罪あるのは事実ですが、ことリユースに関しては功績は大きいでしょう。

古本や中古レコードは以前から市場がありましたが、当然のごとくかつて売れたモノばかりが商品棚に並び、レアモノは本当に手に入りませんでした。所有者がその希少価値に気がつかないで杜撰な処分をしてしまったからでしょう。私もそのうちの一人です。もう二昔前になりますが、釧路や紋別では転居の度に、結構な量の価値ある書籍やマンガを無償でバザーに提供しておりました。
札幌に転居しても、生協のリサイクル置き場への無償提供を暫くは続けました。何冊かの単行本を置いた途端に、控えていた老人が奪い合いを始めたこともありました。あれには驚いた。

今では書籍やCDは、妻に渡してメルカリで売っています。
カウンセリングやコーチングの専門書などでも売れるのですね。
儲けは考えない廉価な価格設定にしているせいか、捌けています。十分な廉価でも負けろと粘る人には閉口します。

閑話休題

先日、AVEC meets Q.TEEのCDを久しぶりに聴いたのですが、やはり良かった。フレンチポップスは不勉強なのですが、高浪敬太郎のメロディは、甘すぎず、かといって辛くも暗くもない感じがいじらしくて切ない。AVECのその後の情報はほとんどなく、「Quiet Rooms Songs For Couples」を入手したぎりになっていたのですが、今回のことから思い立ってAmazonで検索してみました。するとAVEC meets プロジェクトのCDが何枚かヒットしたのです。求めやすい値付けだったのでぽいぽいとカートに気軽に入れて注文しました。そして幾日も経ずに着荷しました。

これが当たりました。
「blue easy sleep」は、ピチカート・ファイヴのサポートメンバーでもあったキーボーディストの中山努が、東京パフォーマンスドールの木原さとみをフューチャーしてのアンビエント系の作品なのですが、これが気持ち良い。アンビエントが苦手な私でもついつい引き込まれてしまいます。

ただし「love me tender」をリミックスとはいえ2曲入れる必要はなかったのでは?
少なくとも私は退屈してしまいました。

もう活動を休止してしまったプロジェクトのCDは、追いかける愉しみがない代わりに落ち着いてその世界観を味わうゆとりに満ちている。

今後の10年は予想だにできない。CDそのものがなくなる前に、豊潤な鉱山を買い占めることも大切だけれども、その遺産を再生するWadia850も、広島県の山手サービスさんに完璧にメンテナンスしてもらわないとなぁ。