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 AETのXLRケーブル、SCRを嘗て使っていました。
スパッと切れ味の鋭い音でとても気に入っていましたが、ある事情で手放してしまいました。

後悔しました。
その後、幾つか手頃なケーブルを刺しましたが満足できなかったのです。
やがてマッキンの目が暗くなったこともあって、アンプに火を入れなくなってしまいました。

オーディオとの距離があった時期は、ギターばかり弄っていました。やっぱりここでも電線病が出てしまい、ギターのシールドに興味を持つようになりました。オヤイデの製品が気に入ったこともあって、AETのSCRかオヤイデのAR-910Rの中古をオークションでずっと狙っていました。チャンスは何回かありましたが、いずれも失敗でした。

今年になってから、PC-Triple C導体を用いたSAECのケーブルの高い世評を耳にしました。
迫力よりも繊細さに秀でているというレヴューが不安でしたが、透明感がありながらも重心は低いという点が実に私好みです。

以前なら「後悔しないため、そしてリセールバリューがあるため」と、10万クラスのケーブルをためらいながらも選んだものです。しかし現在お金に余裕がありませんし、素材が同じなら大同小異であろうと踏んでベーシックなXR-3000を割安で購入しました。

届いたケーブルを早速マッキンに挿して、高中正義の「SEYCHELLES」を Wadia のトレイに置きました。
高中が奏でるアコースティックギターの音が、ぱあっと透明感が広がる中で響いています。あぁ、このケーブルは正解だ!

アンプの温まりや耳の慣れも出てきたので、ボリュームをくくっと上げてみます。

エージング不足なのか、中低音の密度感がやや寂しい感じがします。マッキンのイコライザーで少しだけ調節したら解消しました。爽やかで、それでいてドスドスと腹に響く音です。
以前でしたら、アンプのイコライザーはフラット至上主義でした。ところがギターはイコライザーで音質を調節するのは当たり前なので、もうフラットへのこだわりはなくなっています。

もう一枚「TAKANAKA」も聴きましたが、とても満足しました。快楽です。やっぱり音楽のある生活は愉しい。音質が素晴らしければ更に良い。

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