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押忍!おはようございます!お疲れ様です!!な感じのきんたこです(`・ω・´)ゞ

いや〜肉体的にヘビィなひと月でしたわ。しかし精神的には昨年よりも楽!おかげさまで勤務後に読書の余裕がある始末!

最近読んだ仕事や勉強に関係のない本。

【坊主失格/小池龍之介】

小池氏の幼少から青年期にかけての渇愛および歪んだ自己表現の回想録。書中にある「太宰治信者」には共通体験ではないでしょうか。

きんたこも、中等教育時代は太宰ズムにずっぽしはまっておりました。中年になった今でも他人からの評価を気にする辺りは、まだまだ自己の確立が不十分ですなぁ。

しかし他人の評価なく己の意のままに、社会的に認められることは難しい。自分の今ある欲望(意志)を虚しくして、ないかもしれない未来に向けて生きることは、素直な自己欲求を限定していまします。
仮に全ての世の中の人が出家して修行を始めたら、現在の生活システムは必然的に変革するでしょう。そのためには現在のシステムを改変しなくてはなりません。(-゛-;)ゴメンナサイ、イミフメイノブンニナリマシタ。

小池氏のテクストについて、実証主義的研究の基礎文献になる書籍です。小池氏の入門書としてはお勧めできませんが、数冊を読み「なんて素晴らしい知見を授けてくれる方なのでしょう!」と感じた人は必読です。

【ブッダにならう苦しまない練習/小池龍之介】

続々刊行される小池氏の最新作。「はっ!」とする警句が全書同様満載ですがが、「?」となる箇所もあります。

仏道(宗教)を基本とした書物ですから「近代科学的」でない見解があっても、そりゃ〜スピリチュアル。しかし「怒っている人の息には毒ガスが含有されており、その抽出物のなかではネズミが死んでしまう」は似非科学的な記述であり看過できません。

東大卒の気鋭の僧侶の文章として、妄信的に吸収して「これは真実であーる」と純粋な人に喧伝する人もいることでしょう。

広く世間に流布している「水の伝言」同様、「こういう現象もある」と科学的現実と一歩距離ある「スピリチュアル」な記述であって欲しかった。しかし後章で婉曲的な表現になるのは、考え抜かれた戦略か?

【適当教典/高田純次】

なんも「真面目」な書物が真実を投影するとは限らないことを照明する書物!

自分はイヤだけれどもこんなことすればといった姿勢が最高!!カウンセリングの「傾聴・共感・受容」の態度を玉砕!

しかしこの真実抜きにした生真面目なカウンセリングは、カウンセラーは自己崩壊をまねきますね。自分のカウンセリングが純然たる善と義務的な偽善との狭間にあることを自覚できる方は必読です。他人への共感は理屈以上に難しい。

【適当日記/高田純次】

「真面目な日記」でなくても日記文学になりうることを証左する書物!だって9割以上「嘘」なんだと!いい加減な日常記録は日本の自然主義的私小説たじたじ。
「オレってこんな最低なことを考えて、しかも実際におこなっているんだよ〜」と、うじうじしていた文学者がバカバカしく思えるぐらいにアナーキー。

文中の「○○○」こそが文学としての真実!きんたこにとって、「腹立半分日記/筒井康隆」・「うつうつひでお日記/吾妻ひでお」と並ぶ重要な「日記文学」です。

テクストは事実であっても虚構であっても筆者を離れると、読者によって新たなるテキストとして意味をなすのです。ウゥ、テキストロンダヨ、カッコスケテイルナァ〜(´ー`)ゝ”