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ブラックタンのポメラニアン、タンタンが齢11で虹の橋を渡ってしまいました。

タンタンは、今はなき札幌市中央区のペットショップオザキ出身です。
ある日妻が「気になる仔犬がいる」と私を誘ってオザキに出かけたところ、毛吹が貧相で脚も長い、とてもポメラニアンに見えないわんこが元気よく飛び跳ねていました。譲渡の費用は5万円で、血統書ありのポメラニアンにしてはとてもお安い。
しかし家にはすでに先住犬がいたので、とりあえず見送り。しかし妻が愛着を強く示すので、「これは無理をしてでも迎えた方がいいかな」と、私のお小遣いで後日迎えてしまいました。

私の思い出の愛犬「タム」のイメージを重ねてタンタンと名付けました。タンタンは元気いっぱいでした。脚が細くて長いので、ソファから飛び降りたときに勢いで骨折してしまうほどでした(そのせいで我が家の居間はソファが禁物になっている)。しかも骨折は都合3回にもおよび、終いにはボルトが入りました。手術費用はとても高額でしたので、結局安くはない費用で家にお迎えしたようなものでした。

骨折後も軽いてんかんが発覚したので、ペットクリニックの常連になりました。タンタンは愛嬌たっぷりの社交家なので、VTのお姉さんたちからも可愛がられました。
タンタンは抱っこされれば「ちょうだいちょうだい」のポーズを超高速で行い、ケージの中ではくるくる回転をこれまた超高速で行いました。そしておやつがあたるとそれはそれは喜んで頬張っていたものです。

とにかく妻が可愛がり、またタンタンも妻が大好きでした。少々鳴き癖があるのが玉に瑕でしたが、家の雰囲気を明るくするムードメーカーでありました。

10歳を超えて、さすがに大人しくなったかなとは感じておりましたが、軽いてんかん以外はこれといった病気もなく元気でした。

しかし10月になって突然具合が悪くなりました。クリニックによると腸に穴が開いているとのこと。おかしなものは床になかったはずですし、タンタンも口にすることはないと思います。数日のうちに急激に元気を失い、最期はほんとうにあっけなく虹の橋を渡ってしまいました。
ぶすけ君と虎太郎がお世話になった火葬場で、タンタンの亡き骸も激しい雨が降る中、煙となって天に昇りました。

正直なところ、タンタンが虹の橋を渡ってしまったことが信じられません。またクリニックに入院しているだけのような気がするのです。そのせいでしょうか、姿がなくて寂しいのですが、不思議とロスの気持ちにはならないのです。