きんたこブログ

オーディオとギターとコンピュータを愉しんでいます。

2019年01月

スクラップ学園 / 吾妻ひでお

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吾妻ひでお氏のマンガが大好きです。

小学生の頃は吾妻氏の「ふたりと5人」と、とりいかずよし氏の「トイレット博士」に夢中でした。

高校生になると、吾妻ひでお氏に本格的にのめり込みました。模写に毎日励み、吾妻氏の絵の魅力を習得しようと試みましたが結果としては無理でした。鉛筆のレベルまではなんとか真似できますが、ペンタッチが駄目なのです。高校生の私はデザイン志向が強く(文学部か美術学部かに行きたい困った生徒でした。結局は国文学科に行きました)、とり・みき氏のようにロットリングを愛用しており、強弱を表現するGペンが上手に扱えなかったのです。

吾妻氏の作風は多様なので代表作を挙げるのは難しいのですが、私的には「るなてっく」「チョコレート・デリンジャー」そして「スクラップ学園」が三傑です。「みだれモコ」「シャン・キャット」「ネムタくん」「ぶらっとバニー」なども外せませんが、ストーリーと絵柄の絶頂期の作品群としては「スクラップ学園」が白眉でしょうか。

「スクラップ学園」は、関連書籍か出るたびに入手はしてきましたが、今回の書籍は完璧版と断言できるものです。

全話収録は当然のこと、「ミャア官3」はできたにせよ、同人誌版の「ミャア官」の収録は秋田書店ではできなかったでしょう。私も同人誌版を入手するのに以前奔走しましたが、今のような匿名性の高いネット世界中ではないので、同人誌界に顔の効かない私では断られました。

詳細は後日記述すると思いますが、ローンを組んでコンピュータを一新し、液タブまで導入してイラスト修行を始める私の目的は、吾妻ひでお氏のイラストの模写です。

いつの日か、吾妻氏のリスペクトイラストをpixivで発表するぞと、生きる意味の模造計画を企てています。

砂丘 / 乾裕樹 & TAO


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昔「ステレオ音楽館」という、テーマ音楽にDEVOを使い、高中正義の出演したCMが記憶に残るテレビ番組があった。毎週、旬なミュージシャンのライブを平日の夕刻に連続で放映する音楽番組である。

これと和田アキラやゴダイゴが出演したグレコのCMが強烈だった「ロックおもしロック」はできる限り視聴していた。嘗ては日本のロックが主要なテーマのテレビ番組があったのだ。

高中正義の躍進は、このときのパイオニアのCMがきっかけであることは間違いなく、私と同年代で和田アキラのグレコのCMを食い入るように見つめていた人は数多に存在する。

当時はギター中心のフュージョンだけではなく、DEVOが象徴するように、テクノ・ニューウェーブ(勿論YMO!)も隆盛した素晴らしい時代だった。

私にとってビートルズは遠い過去であって、ツェッペリンやディープ・パープルも教科書であった。TOTOやヴァン・ヘイレン、クラフトワークにラリー・カールトンといったバラエティに富んだ音楽を聴いていた世代である。ジョージ・ベンソンも「Breezin'」を奏でるギタリストというよりも「Give me a G7」と呟き「Turn Your Love Around」を歌うミュージシャンであった。

さて、「ステレオ音楽館」であるが、ある週に「砂丘」をリリースしたばかりの乾裕樹のライブが組まれた。後で気づいたのだが、高中正義の「Blue Lagoon」でキーボードを奏でていたのは乾裕樹であった。

哀愁を帯びながらもとても美しく、それでいて軽やかなメロディはとても印象的であった。誰にでもできるようなアルバイトを高校生のときにしていたが、それで得た小金は書籍かレコードかに代わっていた。この「砂丘」のレコードも欲しかったが、高中正義、渡辺香津美、松岡直也、和田アキラなどのレコードで手一杯なので買えなかった。あの頃のミュージシャンは一年に2枚ぐらいはアルバムをリリースしていた。

数年後、中古レコード店で偶然手に入れることができた。久しぶりに聴いても、間違いはなかった。やはりいい。派手過ぎず地味過ぎずで心地の良い時間を確約してくれるアルバムで、私のお気に入りのレコードだった。

後年、アニメのボトムズに関係していることを知ったが、あいにくボトムズは見ていなかった。

レコードプレーヤー一式を人に譲ってからは聴く手段がなくなってしまい、CD化されるのをとても永い間待ち続けた。あまりにも音沙汰がないので半ば以上諦めていたのだが、CD化が昨年実現した。

久しぶりに聴く。やはりいいものはいい。全く古臭さを全く感じさせない。きっと今後もことあるごとにCDプレーヤーにかけるに違いない。

棚からお目当てのCDを抜き取り、ブラケースを開けてディスクを取り出してプレーヤーのトレイに載せる。
ソファに座り、リモコンのプレイボタンを押す。
吟味を重ねて構築したオーディオシステムから音楽が流れる。

オーディオ愛好家にとっての至福のひとときである。

このようなCDの愉しみはいつまで味わえるのだろうか。アナログレコードのような趣味性が低いので、息を吹き返すとは思えない。このままでは「配信」にその座を奪われるのは時間の問題であろう。

個人的には、Wadia850 をこのまま愛用し続けたいと思っている。
そのためにもメンテナンスに早く出さないといけないよなぁ〜。

THRU TRAFFIC / 東北新幹線

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土曜日は、鬱が酷かったがメンタルクリニックに通院する日だった。割れるように痛む頭を抱えて、奥さんの運転する自動車でなんとかクリニックに辿り着いた。

いつものように2週間の症状を話すも、話がどうにも纏まりにくい。脳みそが働いていない証拠だ。

結論は、ロキソニンでは腰痛は治まるものの頭痛には効果がないことから、抗てんかん薬を飲むことになった。
この日、札幌は凍えていた。身体が冷え切ったのであろう、家に帰ると風邪のだるさをなんとなく覚えたので慌てて風邪薬も飲んで布団に潜った。

果たして薬が効いたのか、翌日はいくぶん楽になった。この連休中に片付けたいことが二つ三つある。窓の外は晴れ渡る青空と昨晩積もった白雪で、部屋の中が眩しいくらいに明るい。そんななかで作業をしながら聴いたCDは、東北新幹線の「THRU TRAFFIC 」。

このCDは隠れ名盤と誉れ高いものだ。メロディ・アレンジ・サウンド、そして歌声にプレイと、どこを切り取っても爽やかさで満ちている。難を言えば、あまりにも爽やかで喉越しが良すぎるところだ。口中に広がる甘味や苦味がなく、そのためキャッチーな中毒性はない。

しかしそこがいい。鉛色が払拭されて久しぶりに澄み渡った青空に、完璧なほど似つかわしい。
グラスの重さと薄さとのバランスと、グラスとの冷え具合が調和した冷たい水を飲み干すときの快感に近いものがある。
雑味のないことの旨さは確かに存在する。

このCDをかけると、次に聞くCDの選択に困る。
どれもが自己主張が強く、若しくは楽器が鳴っているだけだったりする。

悩むぐらいならとリプレイしてしまう。
これも中毒性の一つなのかもしれない。

Mellow / 宮崎美子

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いろいろな意味で危機が迫っています。  

うちの奥さんは地震雲を見て取れる能力があるのですが(かなりの的中率を誇ります)、先日の道南の地震に続き、関東地方に近々大きなものが起こるようです。 

老犬チワワんこは毎日点滴をしています。本当に命を削って生きています。死ぬときぐらいは美味しいものを毎日食べさせようとしていますが、ここにきて結構な偏食ぶりを発揮しています。食べたそうな目つきで足元に寄ってくるので、あれこれと差し出すのですが、ふんふんと匂いを嗅いでぷいっと横を向いてしまいます。お気に召さなかった「美味しいもの」は、お溢れを虎視眈々と狙っているペキニーズとポメラニアンとに無用の闘いにならぬよう注意深く分け与えています(ダックスもお溢れには興味があるのですが、私を嫌っているので呼んでも来ません)。 

私は酷い頭痛と働かない思考能力とに苦しんで時間をただただ浪費しています。この正月はだいたい寝ているかお酒を飲んでいるか。オーディオを聴く気にもギターを弾く気にもなれないのは辛い。苦しいときに愉しいことをしてはいけない。脳みそが誤解する。  

ワンコの治療代や私の休養による減収で我が家の経済状況は厳しさを増していて、経済危機の警鐘が昨年半ばから鳴り止まない。

こんな状況にも関わらず、マッキンの修理代で15万円、Wadiaは12万万円が必要になっています。修理代ですからローンは無理。耳を揃えて現金を用意しなければなりません。これもお金がないからとぐずぐずしていたら、限りある技術者が引退してしまう危険性があります。

仕方がないので、緩和政策の一つとして30年以上続けていた怪獣フィギュアのコレクションも売却し始めました。怪獣文化を支援する力は、私にはもうない(フィギュアに日々積もりゆく埃による健康被害の問題も大きい)。 

ぐずぐずしていたら何もかも失ってしまう。本当に大切な物事を見極めて、大切な物事を守る行動を取らなければ…。

 閑話休題 

私の高校時代、美術部内でのアイドルは原田知世でしたが、本当は私は宮崎美子さんが好きでした。実際に妹がいたせいでしょうか、美子さんのようなしっかりとした「お姉さん」が好きでした。

当時連載されていた「めぞん一刻」の響子さんは、私には宮崎美子さんがイメージでした(後年「めぞん一刻」が映画化されたとき、「朱美さん」に美子さんがキャスティングされたのには驚いた。さらに「響子さん」は石原真理子だったり、更に後年のテレビ化では「朱美さん」が高橋由美子であったりと、原作への理解と愛情が感じられないキャスティングへの見識を疑ったものだった)。
後年のNHKの銀河テレビ小説「やどかりは夢を見る」で下宿屋を仕切る美子さんは、まさに理想の「響子さん」だった。もう一度フィルムを見たいものです。

 美子さんはバブル当時の女優さんらしくアルバムを数枚出していて、デビュー作の「Mellow」を私は愛聴しています。 
下手ではないのですが表現力が乏しくて、収録されている曲がほぼ同じに聞こえてしまうのはご愛嬌。その中で、坂本龍一の曲はとても個性的なアレンジで耳に残ります。  
しかし私としては歌の巧さヘタさを超えて「宮崎美子さん」が一所懸命歌っているといった事実が重要であり、愛聴し続ける価値を保ち続けているのです。  

後年、結婚・離婚をされたり、改名してみたり、クイズや漢字の女王になってみたりとテレビ界での活躍を眩く見つめるものの、所謂平凡な幸福とは言えない彼女の人生を複雑な気持ちで見守っています。
 
父親から早稲田大学への進学を了承されなかったので地元の熊本大学法学部を卒業した美子さんはきっとこう答えるだろう「いいじゃない、今が幸せならば」。 

迫りくる危機を迎えるにあたって必要なのは、あれこれと杞憂をして立ち止まるのではなくて、前に進んで「今の幸せ」を強く実感することだと、美子さんの一所懸命な歌声を聴きながら思っています。

ギター・ワークショップ Vol.1 / 日本の誇る4人の若きギタリストたち

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明けましておめでとうございます。平成最後のお正月となりました。善良な人々にとって、平安を心の底から実感できる一年になりますよう、ご祈念申し上げます。

私は精神薬を飲んでいるというのに朝からお酒を飲んでまったりしています。依存しないように十分気をつけているのでご安心ください。どうせ永くはない命、我慢と遠慮の狭間でうまくやっていきましょう。

さて、ようやく初詣に参り、年賀状の返信を書き、正月気分も払拭です。遅ればせながら今年最初のCDは「ギター・ワークショップVol.1」。

オリジナル曲が収録された各人のソロ・アルバムを持っているので永いこと購入を躊躇っていました。昨年、CDのまとめ買いをしたときに入手しました。
聴いてみると全体的なバランスがとてもとれていますね。詳しくない人が聞けば、誰かのソロ・アルバムかと思うのではないでしょうか。ソロ・アルバムならば、物凄く完成度の高い作品群です。

渡辺香津美が顕著なのですが、ソロ・アルバムよりもフレーズが難解ではなさそう。どの曲もギターを手に取り弾いてみたくなるものばかりです。その中でも山岸潤史が特に素晴らしい。圧倒的なエネルギーを放出したプレイで、コピーできたらいいなぁ。

ただしどの曲もフェードアウトが極端で、まだまだ熱くなるプレイが続くなかで終わってしまいます。そこがこのアルバムの大きな瑕疵ですね。

あの頃のギターは当時的には難しいものでしたが、現在からすれば
基本的なプレイにさえ聞こえる感じがします。奏法自体は随分と高度に、そして複雑になりました。しかし聞いていて心が熱くなるのは、あの頃の曲ばかりです。そんな名曲を一曲でも多く弾けるようになりたい、この一年です。
livedoor プロフィール

きんたこ

オーディオ・ギター・音楽が大好きな、文学崩れの鬱々おじさんです。毎朝、ひふみ祝詞を奏上して、納豆・バナナ・ヨーグルト・リンゴ黒酢とレモン黒酢を義務感の如く食しています。

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