きんたこブログ

オーディオとギターとコンピュータを愉しんでいます。

2018年11月

SANTANA 1st

DSC_0427~2

私は紙ジャケット仕様のCDが嫌いだと先日ブログエリトリーしましたが、再発売時にボーナストラック仕様になったCDも嫌いです。
プラスされたトラックが、せっかくのアルバムの世界観を壊してしまうことが多いからです。

もちろん全てのアルバムがコンセプチュアルな世界観を持っているわけではありませんし、ボーナストラックに価値があることは承知しています。しかしせっかくのボーナスが、アルバムに通底している雰囲気を台無しにしてしまうのは残念でなりません。

例外もあります。日本盤だけ1曲ボーナストラックがある新譜の場合、私の所持するCDは全て「当たり」です。アルバムの世界観と多少違うと感じても、アンコールもしくは食後のデザートのような感覚で楽しめます。むしろこの曲なくして本国の方は残念ですねと思わずにはいられません。

話を戻します。

SANTANAの1stアルバムを中古でまた買いました。数年前に私が購入した「SANTNA」は、フィルモア・ウェストでの貴重なライブがボーナストラックで入ったバージョンです。ところが何度聴いても、一つの音楽的世界観が終わったあとに突然ライブパフォーマンスがくるのがどうしても落ち着かない。仕方がないので、ボーナストラックのない古い古いCDを慎重に探して今回買い改めた次第です。リモコンでポンとプレーヤーを止めれば済む話なのですが、そのひと手間が残念な気分にさせてしまうのです。

「SANTANA」は、その後のギタリスト・CARLOS SANTANAを期待すると、少しがっかりしてしまうアルバムでしょう。このアルバムはCARLOSのソロアルバムではなく、SANTANAというバンドのアルバムです。もちろんCARLOSのギターは泣き叫んでいますが、それがアルバムの全てではありません。

世界史や世界情勢、ワールドミュージックに不勉強なので間違っているかもしれませんが、このデビューアルバム「SANTANA」の世界観は「ラテン」ではなくてアフリカだと感じています。ジャケットのライオンもラテンアメリカの生き物ではありませんし…。2枚目の「Abraxas」の世界観とは随分と趣が異なります。

でもそんなことさえ、このアルバムを貫いている勢いの前には意味をなさないのかもしれません。ただただ熱い「バンド」のパフォーマンスに無我夢中にさせられてしまい、気がつくとアルバムは終わっています。音楽に心が奪われる至福かつ濃密な37分です。

CDを聴くとは一つの音楽的世界観を味わうことです。やっぱり余韻は必要です。CDは単なるデータの集合体だと私は思っていません。

フォークギターの思い出

strings2_a01

私が小学生のときです。

矢野顕子嬢がDJをしていた「若いこだま」に高中正義氏がゲスト出演し、新譜の「TAKANAKA」が特集されました。子供ながらに衝撃が走り、自分もギターが弾きたいと思いました。しかしお小遣いは月に千円もなく、子供がアルバイトをするような場所もありません。


住んでいた町には楽器店はなく、隣の街の楽器店は子供がヒョイと入れるような雰囲気ではありません。親と一緒に街に出たときに、ショーウインドウ越しにエレキギターを見つめるのが精一杯でした。


中学生のある日曜日、ギターを買ってやると父親が突然言いました。そして郊外にあるディスカウントショップで、父親の買い物のついでにギターを買ってもらいました。無名メーカーのフォークギターです。当時はニューミュージックが流行っていたので、ギターといえばフォークギターのことでした。

天井から吊り下がっている何本かのギターの中から、どう選んだのかは記憶にありません。エレキギターはダメだということで、選択肢はほぼなかったように思えます。


思い返すと、まるで円柱を二つに割ったような丸くて太いネックでした。しかし比較仕様もなく、ギターのネックはそういうものだと半ば信じていました。

入手して間もなく弦が切れましたが、せめてもとエレキギターの弦を張りました。エレキの弦はフォークの弦よりも細くて柔らかいので、Fコードで挫折はしませんでした。しかしナットの溝が太かったせいで、いつも音がビリついていました。


フォークギターの教則本を買いましたが、興味のない歌ばかりでした。妹が買ってきた芸能雑誌のソングブックを見ながらジャカジャンと掻き鳴らしましたが、歌伴がしたいわけではありません。


やがて高中正義氏のブームが到来して、譜面も売られるようになりました。

お小遣いを貯めて譜面を購入し、やっと希望が叶うと喜んだものです。しかしカッタウェイのないフォークギターではハイボジションのフレーズは弾けません。ローポジションで弾けるフレーズだけは繰り返し練習していました。


高校入学を機にエレキギターを入手してからは、天袋に入れたままでした。帰省した折に手持ち無沙汰で引っ張り出して弾くこともありましたが、数年前の改築のときに粗大ごみとして処分されたようです。私にとって記念すべきギターのはずですが、惜しむ気持ちは不思議と湧きませんでした。


(イラスト・ポップさんからイラストをお借りしました。)
https://illpop.com/png_musichtm/keyboard_a15.htm


鍵盤の思い出

keyboard_a15

幼稚園のときにオルガンを習わされていました。
オルガンといっても、ジミー・スミスが弾くようなオルガンではありません。さすがに足踏み式ではありませんでしたが、嫌な音だなぁと子供ながらに感じる電動オルガンでした。

電源を入れると不快なモーター音が唸り出し、鍵盤を押せば陰気な音がひり出てきました。足踏みオルガンのほうが素朴な音色で好感がもてました。
 
課題曲も単調が故につまらない。弾いていて全然楽しくありません。あまりに苦痛だったので、母親に懇願して1年でやめました。

後年、妹がピアノを習うというので、アップライトピアノが家に入りました。アップライトとはいえピアノの音は美しかった。単音をピストルショットで弾いても、和音をポーンと叩いても楽しかった。

簡単にアレンジされたジャズの譜面を自分で購入し、リチャード・クレイダーマンを練習する妹のあとで、「いつか王子様が」と「バードランドの子守唄」に挑みました。

しかし碌に勉強もしないでレコードばかり聞き、ヘタクソなギターを弾いてのうえですから、母親から「うるさいからやめろ」と叱られる始末です。

私もヘタクソなピアノは騒音(東京の狭い家の中ですから、隣室のテレビの音までも掻き消してしまいます)だと自覚していたので、気兼ねして鍵盤とは徐々に疎遠になりました。

結局、キーボードとは復縁もなく現在に至ります。

そのときの反動なのでしょうか。大して弾けやしないのに、ギターとギターアンプは購入と放出とを繰り返しています。防音室の中では誰かに気兼ねする必要がありません。自分が満足するまで「騒音」を立てることができます。これが実に気持ちが良い。

気がつくと、ギターとオーディオには財布の紐がついつい緩くなってしまうのです。

(イラスト・ポップさんからイラストをお借りしました。)
https://illpop.com/png_musichtm/keyboard_a15.htm

ぶすけ君、ありがとう

DSC_0144~2

昨晩は遅かったせいか、起床する時間になっても布団から出られませんでした。居間で犬が騒いでいても、いつものことだと思ったのでしょう。なにぶん記憶が定かではありません。

8時頃、朝早いアルバイトから帰って来た妻が、大きな声で私を呼びます。「起きて!ぶすけ君が死んでいる!」

慌てて二階の寝室から下の居間に駆け降りました。

ゲージから出されたペキニーズのぶすけ君が、目を開けたまま横たわっています。体に触れるととても暖かいのですが、四肢は固くなり始めていました。

アルバイトに妻が出かけるときは変わったところがなかったようなので、その後てんかんの発作を起こしたのでしょう。

ぶすけ君の本当の名前は「龍之介」といいます。
うちに来た当初は変わったところがなかったのですが、数年前から眼振が酷くなり、てんかんの発作を起こすようになりました。
てんかんを抑える薬を毎日飲み、発作が酷くなるとかかりつけの動物病院に連れていき、入院することもたびたびでした。

動物病院では愛想がとても良く、大好きな受付のお姉さんに構ってもらえるとご機嫌でした。

てんかんだからでしょうか。もう成犬なのにいつまでも仔犬のような行動をとっていました。
自他の糞を食べようと虎視眈々と機会を伺ったり、トイレ以外の所にオシッコをかけたりと困ったコトは改まりませんでした。

しかし、

妻が二階から降りて来るのを階段の下でちょこんと座って待っていたり、
ゲージから出すと真っ先に骨状のガムを咥えて誇らしげに部屋の中を闊歩したり、
オヤツの煮干しが大好きで二匹与えないとねだり続けたり、
ねだる声がまるで人間の声のようなので、もしかしたら人語を話すのではないかと思わせたり、
食い意地が張っているくせに、がっついて手まで噛みつくことはなかったり、
私が居間で寝転がっていると決まって対面に伏してお見合い状態になったり、
「ぶすけ君」と声をかけると表情は変えないのに静かに尻尾だけフリフリと振ったり、

…。

ぶすけ君は、クッションの上でタオルに包まれて目を開けたまま横たわっています。その横で腹ばいになりながら、このテキストを入力しています。
決して健康体といえないので、長生きはしないだろうと覚悟はしていました。
しかし目を開けたまま動かなくなったぶすけ君を見ていると、どうしても嗚咽と涙とを止めることができません。

ぶすけ君は私よりも妻が好きでしたし、妻も可愛がっていました。妻が泣いています。私も泣いています。私は、私なりにぶすけ君を可愛がっていたつもりです。長い休養中は一日中家にいたので、以前よりも距離が縮まったように感じていました。

これから火葬場に行きます。家から近いところは臨時休業だったり先約でいっぱいだったりなので、遠いところまで行かなくてはなりません。

ぶすけ君、一緒に暮らしていた7年間は楽しかったよ。
できたら虹の橋の向こう側で待っていてほしいな。

NEW YORK / 日本の素晴らしき8名のギタリストたち

DSC_0417~2

私は、紙ジャケット仕様のCDが嫌いです。

アイテムの美的観点からは盆栽に通ずる趣向があるのでしょうが、機能的観点からは面倒なことこの上ありません。ビニールカバーをペリペリと剥がし、ジャケットを取り出したのちCDを慎重に抜き出す。あぁなんと神経が疲弊することでありましょうか。
特別仕様の恩恵で音質が良いことは認めますが、ズラリと並んだプラケースの列の中でポツリポツリと紙ジャケットが異彩を放つのは全くもって好ましくありません。

今年になってから、紙ジャケット仕様のCDをオークションで処分しまくりました。思っていた以上に高値で引き取られ、そのお金でプラケースの通常盤のCDを安く買い改めました。世間的な価値観とは逆行する行為ですね。

買った以上は聴きます。
久しく聴かなかったアルバムを聴く好い機会です。
聴けば必ず感じます。「やはりいいよなぁ〜。」

最近(?)のギター・ミュージックは YouTube で視聴しています。
上手い!アマチュアの方々でも複雑なフレーズを凄まじい速度で安々と弾いています。フュージョン世代の私には信じられません。しかし自分でもギターで弾いてみたいとはなりません。

弾きたいと思えない曲は聞きたいとも思わないので、この何年かにリリースされた新譜CDは買っていません。

逆に二昔前の Ventures や寺内タケシの動画を見るといたく惹かれますし、自分で弾いてみたいと心が騒ぎだします(次にギターを買うとすれば、Mosrite で決まりです)。
新しい奏法を習得するよりも、古典ともいわれる美しくも楽しい彼らの奏でる曲々を、私は弾けるようになりたい。

おそらく年齢のせいで、最先端のセンスとズレが生じているのでしょう。

「NEW YORK」は、8名のギタリストによる NEW YORK のイメージアルバムです。当時からのフュージョンファンであればマストアイテムで、私はアナログレコードも持っておりました。

所有していたCDの「NEW YORK」は、紙ジャケット仕様ではありませんが Blu-spec CD2 盤でした。確かにシャープな音質なのですが、まったりとした廉価盤のCD選書に買い替えました。

「NEW YORK」に収められている曲々は、現在の感覚では「古臭」くて「難しくない」のかもしれません。しかし、私にとっては胸おどるフレーズと胸詰まる音色とで満ちています。聴けばギターを手に取らずにはいられない。

いつかは彼らのフレーズを自分のギターから奏でたい ― 大それた夢を描きながら、今日も下手くそなギターを弾く幸せ。

Dr.Buzzard's Original Savannah Band


DSC_0397~2

先日来、ホームページの改修作業をしています。

リンク先を確認して変更があれば張り直したり、テキストと写真とのバランスやレイアウトも再考したりしています。自分の過去の記憶と記録でもあるので、発言内容や表現は極力変えませんが、明らかに舌足らずな点や誤りには直しを入れています。

やり始めると時間の経つのも忘れて、活動限界時間までついつい作業をしてしまいます。

この2年半程、告知を中心とした週刊の通信紙を業務で書き続けていました。しかし今年の夏の初め、ある出来事がきっかけで思考力を突然失ってしまい、コミュニケーションのことばも碌に発話できないほど精神が損傷を受けて瓦解してしまいました。

幸い寝込むことはなかったのですが、何も考えられず、何も話せずの木偶坊です。全く仕事にならないので長い休養をとりました。ふた月ほど業務と無縁の生活を送ることで、最低限の作業ができる位には回復することができました。

今でも激しい頭痛のせいで以前どおりには思考力が働かないのですが、リハビリの意味合いも兼ねてホームページの改訂作業をし、楽天の「みんなのレビュー」とブログとで文章を綴っています。他人との会話はまだ難しいのですが、文章ならば意味はなんとか通じるようです。

閑話休題

おそらくは、今井裕の「Far away 熱い風」や、大空はるみの「はるみのムーンライトセレナーデ」を作るうえで大きなヒントになったと思われる Dr. Buzzard's Original Savannah Band のCDです。
ビッグバンドのブラスとストリングスに彩られたトロピカルなディスコと評するのが適切なのでしょうか。聴いていて自然と気分が楽しくなるサウンドです。今井裕も大空はるみも大好きな私の感性に直撃です。素晴らしい!不勉強で最近まで知らなかったのですが、ひょんなことからCDを入手することができました。

これは1stアルバムで、2ndアルバムは日本では紙ジャケット仕様でのみ発売されたようですね。
amazonの日本のサイトではレヴューが少ないのですが、アメリカのサイトでは熱烈な賛辞で埋め尽くされています。CDの音質についてもかなり辛口で、読んでいるとアナログレコードで是非とも聴いてみたい思いに駆られます。

どうやらベスト盤がマストアイテムのようなので、近いうちに入手します。新品の購入が難しそうなので、時間がかかりますが直輸入を検討しています。そのとき改めてレヴューする予定です。
livedoor プロフィール

きんたこ

オーディオ・ギター・音楽が大好きな、文学崩れの鬱々おじさんです。毎朝、ひふみ祝詞を奏上して、納豆・バナナ・ヨーグルト・リンゴ黒酢とレモン黒酢を義務感の如く食しています。

Recent Comments