IMG_0825

誰にもある「初めてのレコード」。きんたこは井上陽水の「招待状のないショー」でした。

小学生のある日のこと、ラジオから「Good,Good-Bye」が流れた瞬間、これまでにない衝撃が走りました。なんだか分からないけれどももう一度あの曲を聴きたい!翌日も同じ時間にラジオに齧り付きました。曲自体がヒットしていたこともあり、やがて曲と井上陽水の名前は分かりました。テレビマガジンをむさぼり読んでいたきんたこに、新たな趣味が加わりました。エアチェックです。

TBSラジオの夕方の番組にリクエストをして名前を呼ばれたこともあります。当時のラジオ事情は、父親が競馬を聞くための実用本位のラジカセがあるだけでした。もちろんテープ編集なんてことはできません。曲の頭やお尻が切れるのは、ごくごく当たり前でした。しかしその日は違った。8位あたりだったか、アナウンサーがタイトルコールをする前に「カチャン」と録音ボタンをなぜか押してしまいました。そして「Good,Good-Bye」のイントロが流れ、きんたこの名前が呼ばれたのでした。不思議。そのテープは長らく宝物でしたが、やがて紛失をしてしまいました。

このことが人間が持つ不思議な力を信じる原初であったのかもしれません。

やがてお小遣いを貯めて購入した「招待状のないショー」のLPレコードのライナーノーツを何度も何度も繰り返し眺めたモノです。

ここでの参加ミュージシャンが現在でもお気に入りなのは当然でしょうか。

高中正義、後藤次利、大村憲司などなど。

先日、なぜか「スニーカーダンサー」とともに猛烈に聞きたくなりCDを購入しました。
依然としてLPはもっているんですけれどもね。