フォークギターの思い出

strings2_a01

私が小学生のときです。

矢野顕子嬢がDJをしていた「若いこだま」に高中正義氏がゲスト出演し、新譜の「TAKANAKA」が特集されました。子供ながらに衝撃が走り、自分もギターが弾きたいと思いました。しかしお小遣いは月に千円もなく、子供がアルバイトをするような場所もありません。


住んでいた町には楽器店はなく、隣の街の楽器店は子供がヒョイと入れるような雰囲気ではありません。親と一緒に街に出たときに、ショーウインドウ越しにエレキギターを見つめるのが精一杯でした。


中学生のある日曜日、ギターを買ってやると父親が突然言いました。そして郊外にあるディスカウントショップで、父親の買い物のついでにギターを買ってもらいました。無名メーカーのフォークギターです。当時はニューミュージックが流行っていたので、ギターといえばフォークギターのことでした。

天井から吊り下がっている何本かのギターの中から、どう選んだのかは記憶にありません。エレキギターはダメだということで、選択肢はほぼなかったように思えます。


思い返すと、まるで円柱を二つに割ったような丸くて太いネックでした。しかし比較仕様もなく、ギターのネックはそういうものだと半ば信じていました。

入手して間もなく弦が切れましたが、せめてもとエレキギターの弦を張りました。エレキの弦はフォークの弦よりも細くて柔らかいので、Fコードで挫折はしませんでした。しかしナットの溝が太かったせいで、いつも音がビリついていました。


フォークギターの教則本を買いましたが、興味のない歌ばかりでした。妹が買ってきた芸能雑誌のソングブックを見ながらジャカジャンと掻き鳴らしましたが、歌伴がしたいわけではありません。


やがて高中正義氏のブームが到来して、譜面も売られるようになりました。

お小遣いを貯めて譜面を購入し、やっと希望が叶うと喜んだものです。しかしカッタウェイのないフォークギターではハイボジションのフレーズは弾けません。ローポジションで弾けるフレーズだけは繰り返し練習していました。


高校入学を機にエレキギターを入手してからは、天袋に入れたままでした。帰省した折に手持ち無沙汰で引っ張り出して弾くこともありましたが、数年前の改築のときに粗大ごみとして処分されたようです。私にとって記念すべきギターのはずですが、惜しむ気持ちは不思議と湧きませんでした。


(イラスト・ポップさんからイラストをお借りしました。)
https://illpop.com/png_musichtm/keyboard_a15.htm


鍵盤の思い出

keyboard_a15

幼稚園のときにオルガンを習わされていました。
オルガンといっても、ジミー・スミスが弾くようなオルガンではありません。さすがに足踏み式ではありませんでしたが、嫌な音だなぁと子供ながらに感じる電動オルガンでした。

電源を入れると不快なモーター音が唸り出し、鍵盤を押せば陰気な音がひり出てきました。足踏みオルガンのほうが素朴な音色で好感がもてました。
 
課題曲も単調が故につまらない。弾いていて全然楽しくありません。あまりに苦痛だったので、母親に懇願して1年でやめました。

後年、妹がピアノを習うというので、アップライトピアノが家に入りました。アップライトとはいえピアノの音は美しかった。単音をピストルショットで弾いても、和音をポーンと叩いても楽しかった。

簡単にアレンジされたジャズの譜面を自分で購入し、リチャード・クレイダーマンを練習する妹のあとで、「いつか王子様が」と「バードランドの子守唄」に挑みました。

しかし碌に勉強もしないでレコードばかり聞き、ヘタクソなギターを弾いてのうえですから、母親から「うるさいからやめろ」と叱られる始末です。

私もヘタクソなピアノは騒音(東京の狭い家の中ですから、隣室のテレビの音までも掻き消してしまいます)だと自覚していたので、気兼ねして鍵盤とは徐々に疎遠になりました。

結局、キーボードとは復縁もなく現在に至ります。

そのときの反動なのでしょうか。大して弾けやしないのに、ギターとギターアンプは購入と放出とを繰り返しています。防音室の中では誰かに気兼ねする必要がありません。自分が満足するまで「騒音」を立てることができます。これが実に気持ちが良い。

気がつくと、ギターとオーディオには財布の紐がついつい緩くなってしまうのです。

(イラスト・ポップさんからイラストをお借りしました。)
https://illpop.com/png_musichtm/keyboard_a15.htm

ぶすけ君、ありがとう

DSC_0144~2

昨晩は遅かったせいか、起床する時間になっても布団から出られませんでした。居間で犬が騒いでいても、いつものことだと思ったのでしょう。なにぶん記憶が定かではありません。

8時頃、朝早いアルバイトから帰って来た妻が、大きな声で私を呼びます。「起きて!ぶすけ君が死んでいる!」

慌てて二階の寝室から下の居間に駆け降りました。

ゲージから出されたペキニーズのぶすけ君が、目を開けたまま横たわっています。体に触れるととても暖かいのですが、四肢は固くなり始めていました。

アルバイトに妻が出かけるときは変わったところがなかったようなので、その後てんかんの発作を起こしたのでしょう。

ぶすけ君の本当の名前は「龍之介」といいます。
うちに来た当初は変わったところがなかったのですが、数年前から眼振が酷くなり、てんかんの発作を起こすようになりました。
てんかんを抑える薬を毎日飲み、発作が酷くなるとかかりつけの動物病院に連れていき、入院することもたびたびでした。

動物病院では愛想がとても良く、大好きな受付のお姉さんに構ってもらえるとご機嫌でした。

てんかんだからでしょうか。もう成犬なのにいつまでも仔犬のような行動をとっていました。
自他の糞を食べようと虎視眈々と機会を伺ったり、トイレ以外の所にオシッコをかけたりと困ったコトは改まりませんでした。

しかし、

妻が二階から降りて来るのを階段の下でちょこんと座って待っていたり、
ゲージから出すと真っ先に骨状のガムを咥えて誇らしげに部屋の中を闊歩したり、
オヤツの煮干しが大好きで二匹与えないとねだり続けたり、
ねだる声がまるで人間の声のようなので、もしかしたら人語を話すのではないかと思わせたり、
食い意地が張っているくせに、がっついて手まで噛みつくことはなかったり、
私が居間で寝転がっていると決まって対面に伏してお見合い状態になったり、
「ぶすけ君」と声をかけると表情は変えないのに静かに尻尾だけフリフリと振ったり、

…。

ぶすけ君は、クッションの上でタオルに包まれて目を開けたまま横たわっています。その横で腹ばいになりながら、このテキストを入力しています。
決して健康体といえないので、長生きはしないだろうと覚悟はしていました。
しかし目を開けたまま動かなくなったぶすけ君を見ていると、どうしても嗚咽と涙とを止めることができません。

ぶすけ君は私よりも妻が好きでしたし、妻も可愛がっていました。妻が泣いています。私も泣いています。私は、私なりにぶすけ君を可愛がっていたつもりです。長い休養中は一日中家にいたので、以前よりも距離が縮まったように感じていました。

これから火葬場に行きます。家から近いところは臨時休業だったり先約でいっぱいだったりなので、遠いところまで行かなくてはなりません。

ぶすけ君、一緒に暮らしていた7年間は楽しかったよ。
できたら虹の橋の向こう側で待っていてほしいな。

NEW YORK / 日本の素晴らしき8名のギタリストたち

DSC_0417~2

私は、紙ジャケット仕様のCDが嫌いです。

アイテムの美的観点からは盆栽に通ずる趣向があるのでしょうが、機能的観点からは面倒なことこの上ありません。ビニールカバーをペリペリと剥がし、ジャケットを取り出したのちCDを慎重に抜き出す。あぁなんと神経が疲弊することでありましょうか。
特別仕様の恩恵で音質が良いことは認めますが、ズラリと並んだプラケースの列の中でポツリポツリと紙ジャケットが異彩を放つのは全くもって好ましくありません。

今年になってから、紙ジャケット仕様のCDをオークションで処分しまくりました。思っていた以上に高値で引き取られ、そのお金でプラケースの通常盤のCDを安く買い改めました。世間的な価値観とは逆行する行為ですね。

買った以上は聴きます。
久しく聴かなかったアルバムを聴く好い機会です。
聴けば必ず感じます。「やはりいいよなぁ〜。」

最近(?)のギター・ミュージックは YouTube で視聴しています。
上手い!アマチュアの方々でも複雑なフレーズを凄まじい速度で安々と弾いています。フュージョン世代の私には信じられません。しかし自分でもギターで弾いてみたいとはなりません。

弾きたいと思えない曲は聞きたいとも思わないので、この何年かにリリースされた新譜CDは買っていません。

逆に二昔前の Ventures や寺内タケシの動画を見るといたく惹かれますし、自分で弾いてみたいと心が騒ぎだします(次にギターを買うとすれば、Mosrite で決まりです)。
新しい奏法を習得するよりも、古典ともいわれる美しくも楽しい彼らの奏でる曲々を、私は弾けるようになりたい。

おそらく年齢のせいで、最先端のセンスとズレが生じているのでしょう。

「NEW YORK」は、8名のギタリストによる NEW YORK のイメージアルバムです。当時からのフュージョンファンであればマストアイテムで、私はアナログレコードも持っておりました。

所有していたCDの「NEW YORK」は、紙ジャケット仕様ではありませんが Blu-spec CD2 盤でした。確かにシャープな音質なのですが、まったりとした廉価盤のCD選書に買い替えました。

「NEW YORK」に収められている曲々は、現在の感覚では「古臭」くて「難しくない」のかもしれません。しかし、私にとっては胸おどるフレーズと胸詰まる音色とで満ちています。聴けばギターを手に取らずにはいられない。

いつかは彼らのフレーズを自分のギターから奏でたい ― 大それた夢を描きながら、今日も下手くそなギターを弾く幸せ。

Dr.Buzzard's Original Savannah Band


DSC_0397~2

先日来、ホームページの改修作業をしています。

リンク先を確認して変更があれば張り直したり、テキストと写真とのバランスやレイアウトも再考したりしています。自分の過去の記憶と記録でもあるので、発言内容や表現は極力変えませんが、明らかに舌足らずな点や誤りには直しを入れています。

やり始めると時間の経つのも忘れて、活動限界時間までついつい作業をしてしまいます。

この2年半程、告知を中心とした週刊の通信紙を業務で書き続けていました。しかし今年の夏の初め、ある出来事がきっかけで思考力を突然失ってしまい、コミュニケーションのことばも碌に発話できないほど精神が損傷を受けて瓦解してしまいました。

幸い寝込むことはなかったのですが、何も考えられず、何も話せずの木偶坊です。全く仕事にならないので長い休養をとりました。ふた月ほど業務と無縁の生活を送ることで、最低限の作業ができる位には回復することができました。

今でも激しい頭痛のせいで以前どおりには思考力が働かないのですが、リハビリの意味合いも兼ねてホームページの改訂作業をし、楽天の「みんなのレビュー」とブログとで文章を綴っています。他人との会話はまだ難しいのですが、文章ならば意味はなんとか通じるようです。

閑話休題

おそらくは、今井裕の「Far away 熱い風」や、大空はるみの「はるみのムーンライトセレナーデ」を作るうえで大きなヒントになったと思われる Dr. Buzzard's Original Savannah Band のCDです。
ビッグバンドのブラスとストリングスに彩られたトロピカルなディスコと評するのが適切なのでしょうか。聴いていて自然と気分が楽しくなるサウンドです。今井裕も大空はるみも大好きな私の感性に直撃です。素晴らしい!不勉強で最近まで知らなかったのですが、ひょんなことからCDを入手することができました。

これは1stアルバムで、2ndアルバムは日本では紙ジャケット仕様でのみ発売されたようですね。
amazonの日本のサイトではレヴューが少ないのですが、アメリカのサイトでは熱烈な賛辞で埋め尽くされています。CDの音質についてもかなり辛口で、読んでいるとアナログレコードで是非とも聴いてみたい思いに駆られます。

どうやらベスト盤がマストアイテムのようなので、近いうちに入手します。新品の購入が難しそうなので、時間がかかりますが直輸入を検討しています。そのとき改めてレヴューする予定です。

FURUTECH / FP-209-10(R)

せっかくプラグをもカバーできる熱収縮チューブを購入したので、全てのオーディオ機器に給電しているアイソレーション電源 / CSE TX-2000 の電源ケーブルのプラグにも、手を加えた上で処理を施しました。

純正品はなんだか安っぽさ満点だったので、根岸通信さんに無理を言って特製ケーブルを作っていただきました。この特製ケーブルの電源プラグを、CSEの200V用壁コンセント CSE CON-V に刺すための 200V用の電源プラグ / CSE RAP-2 に、道具を碌に持っていなかった私が換装しました。
もう15年も前のことになるのですね。

DSC_0399~2


銅の太い撚線を2本束ねてネジに固定するのはとても難儀だったようです。改めて見ると、無理矢理な素人作業なので仕上がりがとても雑で、よく火災事故が起きなかったものだと思います。

DSC_0395~2

今回導入した、フルテックのFP-209-10(R)です。こうした用途のYラグの存在は知りませんでした。先日、別件でヨドバシカメラのサイトを調査をしているときに発見しました。

DSC_0404~2

万能電工ペンチでカシメようとしましたが、キレイにできません。四方八方から無理矢理に加圧して、なんとか固定できました。

DSC_0405~2

素手で作業したので、手垢を除去する意味もあって接点処理剤を塗布しました。以前は接点No1/熱研 でしたが、この何年かは、もあれプラチナPlus/Ge3 を使用しています。

DSC_0409~2

コンセントのブレードとYラグとを接続します。これで確実に結線できました。念の為、Yラグと導線はビニールテープでそれぞれ巻いておきました。

DSC_0411~2

プラグを装着し、熱収縮チューブの処理を施して完成です。

DSC_0414~2

プラグのブレードにはロジウムメッキがされているので、ロジウムメッキのYラグを噛ませても音はそんなに変わらないだろうと予想していましたが、半分当たりで半分不正解でした。煩くない程度に高音域が伸びやかになり、そのためか中音域の張りが良くなったように聴こえます。

今回も万能電工ペンチが大活躍でしたが、ワイヤーストリッパーにしろカシメにしろ必要な規格がなかったので仕上がりが雑になりました。やはりキチンとした工具は高価でも所有しておきたいものです。

Fender USA 65 Princeton Reverb“Surf-Tone Tangerine” FSR

Gibson ES-335 を入手しましたが、手持ちのギターアンプは Roland JC-20 でした。これでは余りにも不釣り合いです。グレードアップが必要だなと思慮していたときに、オークションで Fender USA 65  Princeton Reverb の限定品が出品されました。

通常の Princeton Reverb はルックスが黒いのですが、この限定品は白+オレンジ色の爽やかなトーレックスに身を包んでいます。
スピーカーユニットも通常ならば Jensen C-10R であるところが価格約2.5倍の P-10R が搭載されています。
状態は極上で、尚且出品価格は並といったところでした。

やはりこれも今逃したらもう手に入らないと思い、そのとき所有していたギターとアンプとを資金源にして落札してしまいました。 

しかし初めて所有した真空管アンプだったので、ソリッドに比べて取り扱いに手間がかかることに戸惑い、またボリュームの調整が難しくてちょっとしたことで爆音が轟いてしまういことにも不満が高まり、碌に使わないまま ES-335 と同じ時期に売りに出してしまいました。

直ぐに買い手が付き、購入価格とほぼ同額で引き取られました。つまりは無料で真空管アンプの勉強させてもらったようなものです。

Fender の音、JENSEN の音が、あまり自分の好みでないことを教えてくれたありがたいギターアンプでした。

fender_princeton (16)

Gibson Memphis / Limited Run 2015 ES-335 Figured Indigo Blue


私が中高生の頃は、エレキギター = フュージョンでした。
私は今でも高中正義ばかり弾いていますが、増尾好秋・渡辺香津美・和田アキラも大好きで、少ないお小遣いで彼らのレコードを買い、ギターの耳コピーに励んでいたものです。もちろん難しすぎて正確なコピーなんてできませんでしたが。

当時のフュージョン界のトップ・ギタリストは Lee Ritenour と Larry Carlton で、共に Gibson 335 をトレードマークにしておりました。
その頃はプロでも10万円台の国産ギターを使っていたのですから、30万円を超える Gibson や Fender は今では考えられないほどに高嶺の花でした。
何時の日か Gibson 335 を購入するだけの財力と弾きこなす演奏力を身につけたいと少年きんたこは願っておりました。

そののち人並みに就職をして、10万円程度ならば自由に使える財力がつきました。嘗て欲しくても買えなかったギターを購入しては下取りに出すことを30年近くも繰り返して、これだというお気に入りのギターが定まってきました。
 
ヤマハのSG800とSC3000です。この2本のギターはネックの具合といいコンターのバランスといい、なによりルックスが絶妙に私の好みでした。

guitars_(29)

この2本をメンテナンスしてこれからも使い続けよう。磨り減ってしまったフレットは打ち直し、使い難くなったペグも交換しよう。古くなったコントロールポット・キャパシタと配線材もグレードアップしたい。そして量産品にない美しいカラーでリフィニッシュすれば、本当の一生モノのギターになるはずだ。

しかしヤマハのエレキギターにはオリジナル・パーツが多用されており、劣化して交換が必要になっても入手が困難もしくは高額になることがわかりました。またメンテナンスとリフィニッシュを敢行すると、本体価格を大きく超える費用になることも判明しました。

確かに愛着のあるギターは大切にしたい。しかし同じ金額で新品の Gibson や Fender が買えるなら、そちらの選択のほうが良いのではなかろうか?

あるときイシバシ楽器のサイトを眺めていると、ブルーのシースルーが美しい Gibson ES-335 が数量限定で販売されていることを知りました。

うつ病の症状の一つに精神が不安定かつ強迫性を帯びることがあげられます。

このギターの発売を知ったのは運命的だ。少年時の憧れがここで叶うのだ。この機会を逃したらもう二度とこのギターを手にすることができないだろう。これは是が非でも手に入れなければ…。

札幌の楽器店には並ばない特別なギターです。ネットの限られた情報だけを頼りに、無理矢理なローンを組んで購入してしまいました。

そして「少年時の憧れ」が届きました。逸る気持ちで荷解きをしてギターを手に取りました。

…!

ディスプレイで見たのとブルーの色合いが全然違う!
杢目もなんだか魅力を感じられない!
抱えてみると今までのソリッドギターよりも大きく、コンターもないのでホールドしにくい、プレイしにくい!

認めたくなかったのですが購入は失敗です。ES-335 は私ごときが所有できるギターではなかったのです。
更に憧れが強過ぎて、弾くのがもったいないといった気持ちが強く、ケースの中に仕舞い込んだままとなりました。

結局、都合10時間も弾いていないのに、ローンが終わるやいなや売りに出してしまいました。

gibson_es335 (1)







Bugera V5

DSC_0075


YAMAHA THR-10C はとても良いギターアンプでした。実機を見ずに評判だけで購入したのですが、サイズを超えた出音は実に素晴らしかった。
しかし、口径の小さなスピーカーの音圧は物足りないものです。やがて「もう少し大きな口径のスピーカーでもっと豊かな音量を鳴らしてみたい」といった欲を掻きだしました。

THR-10C や MOOER の真空管アンプのモデリングの音で弾いていると、やはり本物の真空管アンプを使ってみたくなります。
ネットで検索してみると、Bugera V5 なる出力5Wの真空管アンプの評判が頗る宜しいのですが、取り扱いのサウンドハウスでは品切れを起こしていました。

そんな折メルカリを覗いてみると、ちょうどスピーカーユニットを JENSEN に、ケーブルを Belden に、そして真空管をGrooveTube にと基本的なモデファイを施している Bugera が出品されていました。

適価だったので、迷わず購入しました。

届いたアンプを鳴らしてみると、こぢんまりとはしていますが Thr-10Cでは体感できない底力のある音が出てきました。ここで満足できればよいのですが、JENSEN C8R-4 のキラキラした音がどうしても気に入らない。もっと腰を落とした太ましい音にしたい。

ヒントを求めて再びネットで検索すると、アメリカにある Bugeva V5 のフォーラムを発見しました。翻訳しながら読んでいくと、とても興味深い実践が幾つも掲載されています。

先行実践に倣って、各パーツを毎月のように少しずつ換装しました(所謂「玉転がし」も経験しました)。Bugeva V5 は手塩にかける価値のあるアンプです。パーツの傾向を熟慮しながら交換すると、ますます自分好みの「良い」音に変貌していきます。

結果、

プリ管 Tung-Sol 12AX7
パワー管 Groove Tube EL84S(rating 10)
スピーカーユニット Eminence 820H
スピーカーケーブル Belden #9497
電源ケーブル アクロテック+フルテック(ロジウムメッキ)

といった、豪華な布陣のモデファイが組み上がりました。

しかし手を入れれば入れるほど、コストがどんどん嵩んできました。気がつけば本体価格以上の金額を費やしているではありませんか。しかもコンデンサーの追加だ除去だといったモデファイしたいところがまだまだあるときている

そんなとき MESA-Boogie の中古美品が、アナログレコードを処分して得たお金と同じくらいの額で売りに出されました。
グズグズ考えている時間はありません。エイッと決断して買い替えてしまいました。

私が予てから欲しかったアンプは MESA-Boogie でした。本命があればそれでもう十分です。そして本命にはメンテナンスは必要ですが、モデファイは不要というのが私の考えです。

モデファイの楽しさを教えてくれた Bugera は、MESA-Boogie を購入する貴重な資金の一部になりました。

ZOOM / RT-223

zoom_rt223

ギターの練習のお伴に ZOOM / RT-223 を愛用しています。

以前は、初代にあたる ZOOM / MRT-3 を使っていたのですが、どうしても微妙な点で気に入らなかったのですね。
ドラムの音色や音圧、出音のタイミングになんだか「気」が合わない。うまく調整すれば良いのかもしれませんが、リズムマシンを扱う基本的なスキルがなかったので使いこなせない。
終いには面白くないどころか苦痛にさえ感じてしまいました

これでは音楽の練習にはなりません。
暫くの放置の末、オークションで売却してしまいました。

そのような件があったにもかかわらず、このRT-223には強い購入意欲が何故か湧きました。勘が働いたのですね。しかしグズグズしているうちに、実機に触れることもなく RT-223 は廃盤品になってしまったのでした。
きっと新製品が出るのだろうと思っていましたが、後継機はリズムマシンの機能が縮小されたMTRに統合されることが確実となり、残念でしたが購入を諦めました。

その後、本格的なドラムマシンやソフトウエアなども検討したのですが、トレーニングマシンにおいて手軽さこそが最重要であると気がつきました。私はハウス・ミュージックを演りたいのではないのです。ギター練習に付き合ってくれる楽しいお伴が欲しいだけなのです。
そこで遅ればせながら RT-223 の中古美品の購入することを決めました。

入手はとても簡単で、オークションであっさり廉価で落札・入手しました。
いざ実機に触れてみると、流石に最終形態だなと思わせる造りです。とにかく扱いやすい。音色も音圧も出音のタイミングも「気」が合いました。
リアルタイム入力の補正力が抜群です。パッドを叩く力加減に気を使う必要もありません。次々とパターンを打ち込んでは微調整を施して、満足のいくリズムトラックを作っています。

これはもうギター練習の必需品です。これ以上の逸品が今後発売されるのでしょうか?

難点は、基板直付の内蔵電池が消耗してしまうとジャンク品になってしまうことです。腕に覚えのある人はソケット式に改造しているようですが、自分にはできそうもありません。

そのとき、ZOOMが対応してくれれば良いのですけれども…。
Recent Comments
  • ライブドアブログ